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■「一生結婚するつもりはない」人が約3倍に
結局のところ非婚化の最大の要因は、(1)や(2)(および(3))を背景に「結婚が選択的なものになった」という意識変容であるためだ。
この点、山田昌弘(2019)『結婚不要社会』は、日本社会は「結婚不可欠社会」から「結婚不要社会」に変化したと指摘し、書名にもその言葉を選択している。良くも悪くも、「結婚しなくても普通に生きていける」社会が実現されているのである。
かつての日本の人口増加を支えていた「皆婚」は、お見合いや職場結婚といった半強制結婚システムが解体され、結婚が選択的なものとなった現代では実現不可能である。
仮に「結婚したい人がほぼ全員結婚できる」ことを実現できたとしても、「一生結婚するつもりはない」人が男女ともかつての約3倍にあたる15%前後存在する(下図)ことを踏まえれば、現在2~3割の生涯未婚率が過去のような水準(数%)に低下することは考えにくい。