https://bunshun.jp/articles/-/88586
「困難さをかかえながらも社会から見落とされてきた人々」
著者の古荘純一氏は、境界知能の人たちを、右のような視点で捉えている。
知能検査の数値(IQ)が70~84の範囲にある状態を「境界知能」という。日本の人口の7人に1人、約1700万人が該当するのだそうだ。ただし、境界知能は診断名ではない。IQの数値がその範囲にあったとしても、それだけで何かしらの病名がつくわけではない。IQがこの範囲を下回れば、知的障害の公的支援対象となるが、境界知能の人たちには、そうした支援制度は存在せず、「制度の谷間」に置かれる存在なわけだ。
古荘氏は、支援を受けられるのか受けられないのかといった二択だけではなく、支援を受けられない人の中には、「理解と配慮」が必要な人たちがいる、という3つ目の考え方を社会に浸透させていくべきだと説く。