熊猫
https://www.dailyshincho.jp/article/2026/08090457/
日本の避難所は毎度のようにその劣悪さが取り沙汰されている。拓殖大学の特任教授で防災教育研究センター長の濱口和久氏が言う。
「今回も避難所の様子にはびっくりしました。八代市のメインの体育館でさえ、被災者たちは雑魚寝。まるで難民キャンプです。こういう状態の避難所にクーラーを入れても、空気は埃っぽく、淀むはず。空気環境の悪化は、肺炎などの病気にもつながりかねません」
こうした避難所に代わり注目されるのが車中泊。エアコンを効かせればなんとか酷暑だけはしのげそうに思えるが、これも万能ではない。医師で新潟大学特任教授の榛沢(はんざわ)和彦氏によれば、
「車内でじっとしていると、最初にふくらはぎのヒラメ筋静脈に血栓ができます。それが肺の血管などに詰まると命に関わる。これをエコノミークラス症候群といって、前回の熊本地震では、本震から4時間で発症した方がいました」
対策としては、2~3時間ごとに歩いたり、ふくらはぎをマッサージするのがいいという。
「エンジンをかけながら車中泊をすると、車内に排ガスが入り込んで一酸化炭素中毒になってしまうおそれがあります。また、高齢者は寝返りが打ちにくいため誤嚥性肺炎にもなりやすい。実際、前回の熊本地震の際には肺炎での死者が少なくありませんでした」(同)


