匿名さん
山崎さんの調査でも、そもそも日本人女性の話す声は他国と比べてひときわ高いことがわかっている。 「本来、世界水準だと成人女性の声は200から220Hz。220Hzとはピアノの音で言えばラの音です。でも日本人女性は300から350Hzで、ドレミどころかファのあたりで話す人もいる。世界水準より1オクターブ近く高いケースもあり、これはほぼ裏声です」 この高い声が、何を表しているか。高い声を出すのは声帯が短い子どもなどの小さな個体。つまり声が高いことは、未熟、若い、可愛い、保護の対象であるなどのイメージとも結びつく。 「日本の社会全体が女性にそんなイメージを求めていて、高い声が女性としての『いい声』だと。女性はそれを無意識に感じ取り、無言の同調圧力のなか相手やその場の空気に合わせて『声を作ってしまっている』んです。抑圧され、心身に無理をさせている状態だと言えます」日本人の84%は「自分の声が嫌い」 女性は世界水準より「高い声」が意味することとは | AERA dot. (アエラドット)
イケてるボイス「イケボ」。そんな言葉ができるほど、我々は声に敏感になっている。心身の状態や取り巻く環境までをも映し出す”鏡”とうまく向き合うには。AERA 2025年2月10日号より。