匿名さん
「打ち切りがスタッフに伝えられたのは、先々週の末のことです。寝耳に水のことでみな、ショックを受けていた。その日にレギュラー解説者のプロ野球OBにも順次連絡がいき、こちらも呆然としていたそうです」(番組制作会社スタッフ)
フジテレビ系の看板スポーツニュース番組「すぽると!」が、3月いっぱいで打ち切りになることが、日刊ゲンダイの取材で分かった。「すぽると!」は01年4月にスタート。平日深夜に放送される地上波唯一のスポーツニュース番組として、視聴者に親しまれてきた。特に野球ファンには、前身の「プロ野球ニュース」から馴染みが深く、野球人気を側面から支えてきた存在といっていいだろう。
「4月の改編後は、スポーツ情報は報道主体のニュース番組の1コーナーに“格下げ”。当然、すぽると!に与えられていた30分の放送時間は大幅に短縮されます。土曜と日曜はスポーツ主体のニュース番組になる予定ですが、1週間で扱うスポーツ情報はこれまでの3分の1以下になるはずです」(前出のスタッフ)
同局の女子アナがプロ野球の現場に取材に出る機会も激減し、選手はガッカリ――なんてのんきに構えている場合ではない。そうでなくてもすでに、プロ野球は民放地上波に見放されている。昨年の巨人戦のナイター中継は、系列局の日本テレビですらたったの5試合。フジテレビでいえば、優勝争いが本格化する昨年8月25日に中継したヤクルト―巨人戦はゴールデン帯では考えられない視聴率3.7%に沈没して、局内ではこれが、「すぽると!」打ち切りの遠因になったという声もある。
「地上波の画面からプロ野球の試合が消えた代わりに、例えば巨人戦はほぼ全試合がBSで放送されている。CSを含めれば、プロ野球12球団の試合はほとんど漏れなくカバーされている。巨人戦というコンテンツを持っているBS日テレの業績は好調です。BS・CS放送の普及により、野球中継の視聴形態が多様化したといえばそれまでですが、それで良しとしてしまえば、プロ野球も見たい人だけが見るというマニアのスポーツと化してしまう。国民的スポーツの座を維持するためには、興味のない人の目にも常に触れているという環境が必要で、民放地上波のスポーツニュース番組はその役割を担っていた。それが消滅してしまうというのは、大きな痛手です」(日本テレビ関係者)
球春の到来を前にして、寂しいニュースには違いない。
フジ「すぽると!」打ち切り決定 野球人気低迷がトドメに(日刊ゲンダイ) - Yahoo!ニュース
「打ち切りがスタッフに伝えられたのは、先々週の末のことです。寝耳に水のことでみな - Yahoo!ニュース(日刊ゲンダイ)

