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https://gentosha-go.com/articles/-/74330
調査によると、X世代(45〜59歳)、Y世代(29〜44歳)、そしてZ世代(20〜28歳)の全世代において、約7割もの就業者が「静かな退職」状態にあると回答しました。具体的には、「仕事への熱意や意欲はないが、必要最低限の業務はこなしている」という項目に対し、67.7%が「あてはまる」としたのです。
なぜ、これほど多くの人が働くことに熱意を持てなくなってしまったのでしょうか。調査で最も多くの人が挙げた理由は「給与・報酬が低い」(35.2%)と、非常にシンプルかつ切実なものでした。
また、ここ数年の物価上昇に対し、実質賃金が追いついていないという日本経済のマクロな背景も無視できません。頑張れば報われるという昭和的な成功体験を持たない世代にとって、精神論でモチベーションを維持することは不可能です。「給与が低いなら、それ相応の働き方しかしない」という判断は、ある意味で非常に合理的な防衛策ともいえます。
「静かな退職」は、個人の怠慢というよりも、組織と個人の関係性が機能不全に陥っていることのサインです。企業が取り組むべきは、単なる賃上げや福利厚生の拡充だけではないでしょう。もちろん、「給与が低い」という最大の不満に対処することは前提です。しかしそれ以上に、「ここで頑張ることが、自分にとって意味がある」と感じられるような、納得感のある評価やキャリアパスを提示できるかが問われています。