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https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/31efc40315392df3b8f0eb9207380c5674a62737
発達障害児は全国的に増加傾向にあるが、宮古島市の増加率は全国平均を大きく上回る。文部科学省の調べによると、全国の小中学校の特別支援学級に在籍する自閉症・情緒障害の児童・生徒数は、2014年度から2022年度の間に8万1624人から18万3618人に増えた。増加率は宮古島市よりはるかに低い2.25倍だ。
発達障害児の増加に関して、メディアを通じてよく見聞きするのは、発達障害児が増えているのは、報道などで発達障害に対する社会の認知度や理解度が深まり、その結果、周囲が発達障害児を発見しやすくなったことや、診断基準が確立されたことなどが理由という説明だ。つまり増加しているのは統計上だけであって、実際にはそれほど増えていないという主張だ。
だが、取材した宮古島の住民の多くは「たしかにそういう面もあるかもしれないが、宮古島市の発達障害児の急増ぶりは、それだけでは説明がつかない」と口をそろえる。
「もちろん、配慮が必要な子に周囲の目がより届くようになった結果、発達障害と診断されるケースもあると考えている。しかし、長年、子どもたちを診てきた実感としては、配慮が必要な子が思った以上に増えているというのが率直な感想だ」
こう語るのは、沖縄県立宮古病院の元院長で小児科が専門の安谷屋正明医師だ。