匿名さん
https://dot.asahi.com/articles/-/257348
この460万円を給与の額別にみてみると、「平均」と「実態」の差が浮かび上がる。国税庁のデータによると400万円以下は2571万人で全体の5割超。400万円超500万円以下は781万人で、仮にこの半分の390万人が平均の460万円未満だとすると、全体の6割弱が460万円に達していないことになる。
「日本総研」調査部・客員研究員の山田久さんは次のように話す。
「いまは食料品価格が上がっており、所得の低い層にしわ寄せがきています。格差が拡大していきかねません」
実際、1千万円超は5.5%にあたる279万人。2019年は253万人でこの4年間で1千万円プレーヤーは26万人増えている。高所得者が平均値を引き上げているのだ。平均値と別に注目したいのが「中央値」だ。今回の場合、全労働者を年収順に並べた際の真ん中に位置する金額のことで、中央値の方が実感に近いとされている。国税庁は中央値を明らかにしていないが、構成比をみると300万円台後半になりそうだ。
性別でみると、男性は平均年収569万円、女性は316万円で男女の差は大きい。男性は年齢が高くなるにつれ、年収が増え55~59歳で712万円とピークになるのに対し、女性は年齢別であまり差がみられない。