匿名さん
荒川と隅田川に挟まれる千住地区などは平坦な低地で、泥と砂が堆積した軟らかい地盤であるため、地震の揺れが増幅しやすいと言われている。なぜ「足立区」が一番危ないのか…大地震で死者・負傷者数が多くなるかもしれない「地域の名前」(宮地 美陽子)
首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山噴火……過去にも起きた「恐怖の大連動」は、東京・日本をどう壊すのか。
足立区を含めた江東区、江戸川区、墨田区、葛飾区の5区は全域が低地で、一部では地表面の海抜が満潮時の海の高さよりも低い「海抜ゼロメートル地帯」になっている。
関東学院大学工学総合研究所の若松加寿江研究員は「低地の中では地下が埋没谷になっていて川や海が運んだ軟らかい土砂で埋められている谷筋は一般に揺れやすい。首都圏で言えば、葛飾区から足立区を経て埼玉県三郷市に続く約400年前に利根川が流れていた低地(一般に中川低地と呼ばれている)と、足立区・荒川区・北区を経て埼玉県川口市に続く荒川に沿った低地(荒川低地)が危ない」と分析する。