匿名さん
親を老人ホーム等に入居させる場合の費用は、厚生労働省の資料によれば、介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホーム等の有料老人ホームだと月18.9万円、サービス付き高齢者向け住宅だと月14.0万円です。「親を老人ホームに入れられない」…「氷河期世代・非正規」に襲いかかる「2025年問題」の悲惨 | ゴールドオンライン
「2025年問題」というのをご存じでしょうか。いわゆる「団塊の世代」が2025年にすべて75歳以上の「後期高齢者」になることによって様々な問題の発生が予想されます。その子の世代が「就職氷河期世代」のボリュームゾーンにあたることから、親世代が介護状態になった場合の「お金」の問題が発生します。本記事で解説します。
この費用は、まずは親自身の年金によって賄うことになるとみられます。では、公的年金の受給額は平均でどれくらいでしょうか。厚生労働省の調査によれば、国民年金受給者の月平均受給額は5.6万円、厚生年金受給者の月平均受給額は14万円程度です。このデータからみると、親を老人ホーム等に入居させる場合、親自身の年金だけでは足りない、あるいはぎりぎりになってしまうケースが相当数生じると想定されます。
そこで、年金で賄えない部分の額については親の貯蓄を取り崩すか、あるいは、子が援助するしかありません。しかし、子に資力がなく、援助したくてもできないケースが考えられます。
「団塊の世代」がすべて75歳の「後期高齢者」に突入する2025年以降、そのようなケースは今後、増えていく可能性があります。
なぜなら、その子の世代はいわゆる「就職氷河期世代」のボリュームゾーンにあたるからです。前述の就職氷河期世代非正規雇用労働者の手取り額からみて、自分が食べていくのに精いっぱいで、親の老人ホームの費用を援助するどころではない、ということもありえます。