匿名さん
産業医 : 朝から晩まで、ズッと一緒にいられたら、奥さんがつらいですよね。 狩野さん: だけど妻がいないと寂しいですよ。会社員の時には部下も取引先の人もいたけどね。 産業医 : 妻依存ですね。 狩野さん: 依存、そうだろうな。甘えているかもしれない。 産業医 : 奥さんは、お母さんですか? 狩野さん: 母には甘えられなかった。いい子をしていたからね。(笑顔になり)妻なら甘えられるんだ。 産業医 : あなたは、妻依存症ですよ。 産業医 : 奥さんは、自分の時間が欲しいんですよ。あなたが理不尽にも、まとわりつくから。笑顔になれないんですよ。 狩野さん: そうかもしれないなぁ。僕がストレスになっていると思ってはいますけどね。 産業医 : それに気づいたなら、もう一度、図書館にチャレンジするか、スポーツクラブで汗を流しましょう。運動もいいですよ。 狩野さん:図書館はもういい。高齢者が多くて、自分を見ているみたいで、よけいにしんどい。運動をしてみるか? 産業医 : スポーツクラブならトレーナーがいて、ふさわしいプランを作成してくれますよ。 狩野さん: スポーツクラブか。 狩野さんは、それからしばらくして相談室に顔を見せてくれました。 産業医 : スポーツクラブに通っていますか? 狩野さん: 行ってみたら、(うれしそうな表情で)若い女性のトレーナーが、運動プランを作ってくれました。彼女の笑顔がいいんですよ。続けていますよ。 産業医 : それは良かったですね。 狩野さん: 週に3回、外出して、食事もしてくるので、妻にも笑顔が少し戻った気がします。続けないとね。定年後、妻に「お昼ご飯は外で食べてね」と言われても、行くところがなく…メーカーの購入本部長だった男性が取った行動は(読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース

