ハイヒールを履くときのアドバイス
ずっとハイヒールを履くと踵の位置が慣れてしまい、フラットな靴を履くことが難しい人もいるかもしれない。"どうしてもハイヒールを履きたい"という人へのアドバイスは以下の通り――
ハイヒールを履きたいときのアドバイス
・ ハイヒールを、長時間履き続けないようにする。例えば、通勤にはヒールのないフラットな靴を、会社では踵が開いているパンプスを、アフターファイブはハイヒールを、といったように場所や目的に応じて使い分ける。
・ハイヒールを履くときは、踵の部分が水平で、ヒールが低くて太く、十分な幅のある靴を選ぶ。低いヒールは安定性があり衝撃を吸収しやすい。
・ハイヒールは歩くための実用的な靴ではないので、移動もなるべく車や電車で行う。足に負荷が余分にかかるので、なるべく走らないようにする。
・ハイヒールを履いているときは、はじめに踵が地面につくようにして歩く。小股で歩いて、足に負担をかけないようにする。
・先細のハイヒールを履いていると、つま先の血行が悪くなり、筋肉や腱も縮こまる。1日の終わりにマッサージをすると効果的だ。靴を脱いだらすぐ足指の間を広げ、ふくらはぎ、踵、脚の筋肉のストレッチを行う。
足に合った靴を選ぶことが大切
どの足の変形、そして症状にも言えることだが、「足に合った靴を履くのが第一」だ。ヒールのある靴は、ぴたりと合う1足を選ぶためには足裏の長さだけでなく、幅、甲の厚み、アーチ、左右差などを知ることが大切だ。
靴選びのポイントは4つある。(1)つま先に圧迫感がない、(2)甲が靴に食い込んだり、浮いたりしない、(3)踵が余っていない、(4)足を入れる履き口が足の形に沿っている、などをチェックする必要がある。ヒールの高さは、3cm以下が望ましい。
靴を選ぶときは、シューフィッターのいる店で自分に合った靴を選ぶと安心だ。試着するときには、遠慮せずに「店内を歩きまわる」ことを心掛けたい。
Suffering for Fashion: Rethink Shoe and Bag Choices(米国整形外科学会 2013年10月3日)
The Real Harm in High Heels(米国オステオパシー協会