小学生の時、大好きなばあちゃんが亡くなった。
ばあちゃんは優しかった、ばあちゃんはポカリスエットが大嫌いで
「飲むぅ～？」ってコップを近付けてからかってた。

「ぃ嫌だよぉー飲まないぃー」ってリアクションがたまらなく可愛くて好きだった。

葬儀など、バタバタが収まった頃


寂しいなぁって、仏壇の前にいた。

喉乾いたから冷蔵庫に行くと、ポカリスエットがあったから、ペットボトルごと持って仏壇の前に行った。

何となく、本当に何となく私はペットボトルを仏壇に置いた。

飲むぅ？って。

静かだなぁ、この部屋。ばあちゃんいないのかぁ、寂しいなぁ、つまらないなぁ…みたいに
何も考えず、仏壇の前でゴロゴロしてたら

カタカタカタカタ カタカタカタカタ


仏壇見たら、ポカリスエットが小刻みに震えたのを見た。

私はポカリスエットをどけて、お水に変えてあげた。
この時の気持ちは、何となく楽しかった。


以上
ばあちゃんがそこにいたかもしれないお話でした。
おしまい。