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「やり尽くして、晴れやか」＝浅田真央が引退会見－フィギュア：時事ドットコム

　フィギュアスケート女子の２０１０年バンクーバー五輪銀メダリストで、世界選手権を３度制した浅田真央（２６）＝中京大＝が１２日、東京都内で引退会見を開き、「やり尽くした。晴れやかな気持ち。（フィギュアスケートは）一言で言うと、私の人生かな」と実感を込めて話した。

　フィギュアスケート女子の２０１０年バンクーバー五輪銀メダリストで、世界選手権を３度制した浅田真央（２６）＝中京大＝が１２日、東京都内で引退会見を開き、「やり尽くした。晴れやかな気持ち。（フィギュアスケートは）一言で言うと、私の人生かな」と実感を込めて話した。 　現役引退を決めたきっかけは、１２位に終わった昨年１２月の全日本選手権の後だったと明かし、「全ての結果が出た時に『終わった』と。もういいんじゃないかなと思った」と述べた。 　１４年ソチ五輪のシーズン後に約１年間休養してから現役続行を決め、１８年平昌五輪を目指したがかなわなかった。「復帰してから平昌五輪を目標に掲げてきた。言ってしまった目標をやり遂げなければいけないと思っていた。葛藤があった」と話し、決断までの心の揺れをのぞかせた。 引退発表の記者会見で、涙を浮かべるフィギュアスケート女子の浅田真央＝１２日午後、東京都内のホテル 　復帰後の２年間を振り返り、「ついていけるのかなという気持ちが強くなったり、体もつらいことが多かった。気持ちも体も気力も全部出し切った。何も悔いはない」ときっぱり言い切った。 　最も印象に残っている演技を聞かれ、「一つというのは難しいが、やっぱりソチ五輪のフリーかな」と話し、ショートプログラム１６位から懸命に巻き返し、感動を呼んだフリーを挙げた。 　自身の代名詞でもあった大技、トリプルアクセル（３回転半）は「強さでもあり、悩まされることも多かった。何でもっと簡単に跳ばせてくれないのという感じ」と振り返り、笑いを誘った。 　今後については「夏にアイスショーがあり、選手生活を終えて初めて皆さんの前で滑る。良い演技を目指してやりたい」と述べ、結婚の予定があるかと聞かれると「ないです」と笑顔で答えた。