14年に死亡の八戸北高生、母が名前公表 - 東奥日報社

2014年7月、青森県八戸沖で遺体で見つかった八戸北高校2年＝当時＝の女子生徒の母親（52）が講演。生徒の名前を大森七海（ななみ）さんと公表、写真も公開した。これまで遺族は氏名を明らかにしていなかった。 　七海さんの母親は会場に七海さんの写真、七海さんが母親に宛てて書いた感謝の手紙を展示。公表した理由について、母親は取材に「最初はそっとしておいてほしい気持ちが大きかったが、今では忘れられることが一番つらい」と話した。 　七海さんについて、青森県教委の審議会は14年12月、「自殺はいじめが直接の原因ではなく、摂食障害などの複合的要因」と結論づけたが、両親は納得せず、県の第三者機関が再調査。15年3月に「いじめと自殺に一定の因果関係がある」との調査結果をまとめた。 　また、自殺した青森市浪岡中学校2年葛西りまさんの父剛さん（38）も講演。「悲しみと怒りで心身がおかしくなりそうだったが、このまま倒れたら、いつか会う娘に顔向けできない」と心境を語った。 　りまさんは無料通信アプリLINE（ライン）などで暴言を浴びせられていた－とし「学校側は『よくあるトラブル』で済ませた。娘の思いが少しも届いていないのではないか」と学校への不信感をあらわにした。